story.5 落合 知佳

有料老人ホーム施設看護師 落合 知佳

感謝の言葉を励みに。

思い出の中で再会した、あの時の看護師さん。
高校生の時「自分が興味があることはなんだろう。」と進路について考えたときに、自然と思い浮かんだのは小学校6年生の時の自転車の事故で、大怪我を負った際に担当してくれた看護師さんの顔でした。おでこを切ってしまい、不安な気持ちでいる中ずっと側についていてくれたのを覚えています。今考えると業務で忙しいにも関わらず、優しく対応してくれたことがありがたく、私もそんな人になりたいと思い看護師の道を選びました。看護学校に進学して一番苦労したのが勉強の量とスピードでした。高校と違い教科書はとても分厚く、授業のスピードに追いついていかなければいけない、内容を覚えていかなければいけない状況でした。必死で授業を受け、勉強に励み、実習生として実際の医療現場に立つ時を迎えました。実習最終日、一人の患者様から最後に「ありがとう。」と声をかけてくれたことがとても嬉しかったです。初めての医療の現場で「何にもできていないのに。」ともどかしく思いながらも、感謝の言葉は非常に励みになりました。それから看護学校を卒業、病院へ看護師として入職しました。
利用者様と職員、互いに快い介護を目指して。
看護師として長年勤務する中で、それまで入院されていた患者様が退院し、介護施設へ入居する場面を度々見てきました。毎日ご様子を見ていた患者様の、その後の生活を知ることができなかったので、介護施設とはどんなところなのだろうと興味を持っていました。 アースを知るきっかけとなったのは、求人情報を見た時のことです。「互いに快い”快互”」という理念を知り衝撃を受けました。これはすごいことだなと思いました。人と人でお互いに気持ちがあることなので、難しいことだと思うのですが、そんな介護ができたら気持ちがいいだろうなと、私も目指してみたいと共感しアースを選びました。介護施設では、利用者様が家で過ごすような雰囲気を大事にしているので、時間の流れがゆったりとしています。利用者様の生活の場に、私たち看護師がそっと携わらせていただく、そんな立ち位置に思います。
利用者様の生活に寄り添う看護師として。
出産の時に退職し、子どもが1歳になるまではお仕事をお休みしていたので、アースへの入社の際は子どもを施設内保育所の『こらいと』に預けてもらうことにしました。保育のプロに看てもらえているので、日々子どものできることが増えているなと感じています。自宅からの行き帰りが一緒で、晴れの日の園庭では子どもが遊んでいる声が聞こえてきたり、1階フロアで活動している様子が見えることもあり、子どもが側にいる安心感があります。 病院での職歴が長いので、病院の看護師としての思考が強いなと時折感じることがあります。介護施設には医者がいない分、判断は看護師に委ねられています。利用者様への対応で薬の投与だけでいいのか、ご家族を呼ぶべきなのかなどの判断を当初は怖く感じることがありました。今はいろんな方を看させていただいてきたので、ある程度の判断がつくようになってはいるのですが、自分としては介護施設の看護師として未熟だと思っているので、研修などで知識をこれからも深めていきたいと思います。

1day schedule

AM 8:30 バイタル
利用者様の血糖測定や経管栄養、点滴などで健康状態を確認してお部屋を回ります。処置に入られる方は処置に入る準備や利用者様のご様子を看に動きます。
AM 10:00 処置
軟膏や傷のある方のガーゼの交換など利用者様に必要な処置をします。PHSを常に持ち歩いているので、連絡があれば対応をしながら各フロアを回って行きます。
PM 12:00 食事
食事前の血糖測定が必要な方は血糖測定を、経管栄養の方はお昼の経管栄養を始めます。利用者様への対応が落ち着いたのを確認してから休憩をいただきます。
PM 3:00 薬の準備
処置が多い場合は午後も処置の続きをします。その後は翌日の薬の確認に再度各フロアを回ります。お薬はきちんと飲んでいただくよう職員で管理しています。